肥満であることは社会的に不利益をこうむる
アメリカでは現在、成人の55%、9700万人が、BM125以上の過体重またはBMI30以上の肥満です(BMI‥体格指数)。したがって、アメリカ社会では肥満者が多数派を占めます。
しかし、今日のアメリカで、肥満であることは、社会的に不利益をこうむります。アメリカ社会は、スリムであることに価値をおき、肥満者に対しては否定的な固定観念をもつからです。肥満者は、学校や職場で差別されることがあります。友人や家族、医療関係者からは、減量するようにアドバイスを受けます。
アメリカ社会において、スリムであることへの執着が、歴史的にどのように形成されてきたかを検討する必要があります。アメリカ社会での、ヒトは痩せていなければならないという強迫観念は、肥満者への接し方にどのような影響を与えてきたのか、また、そのような社会的・文化的背景は、医療関係者が肥満者に減量法を指導するうえでどんな影響をおよぼしてきたのでしょうか・・